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映画だったりそうじゃなかったりします。

#2018年映画ベスト10

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こんにちは、きゅうです。

昨夜遅くにやっとベスト10を出すことができました。3時間の道中で練り練りしてブログも書いて〜なんて考えていた前回でしたが、無事モバイルバッテリーを忘れ、USBポートもなく、静かに読書に徹しました。それはそれで楽しかったけど…!

というわけで、ベスト10の作品について愛を語るというか補足というか言い訳というか、見ていこうと思います。こちらがわたしの2018年映画ベスト10!

 

ウインド・リバー
運命は踊る
女は二度決断する
ビューティフル・デイ
⑤ア・ゴースト・ストーリー
ナチュラルウーマン
シェイプ・オブ・ウォーター
孤狼の血
⑨ヘレディタリー/継承
ブリグズビー・ベア
次点 聖なる鹿殺し

 

選定基準はもう「わたしが好きな作品」になるのですが、もう一度すぐに観たい作品よりも、心に刺さるからしばらくは観ないぞ、と思う作品が高評価になっているかなと気づきました。

ランキング出している方皆さんそうだとは思うのですがもう悩みに悩んで、終盤「わたしはこのジャンルよりこのジャンルが好きなはず…」とか「ランキング内の統一感が無さすぎる…」とか、余計なことを考える始末でした。でも結局できたものを見れば、ハードボイルド的な格好良さや、脆さを孕んだ強さ(逆も然り、強さの中に潜む弱い部分)を描いた作品が好きなんだなと感じてなんとなく達成感があります。

ちなみに対象の映画は2018年公開のこの作品たちでした。観た順。

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50本観ていないのにベスト10を出してしまった…。見逃しリストも作ったので最後に載せておきます。

 

まず、次点の作品、2つで悩んだのです(次点の意味…)。もう1本は『ゆれる人魚』。音楽に関してはもう2018年ベストでサントラもすごく聴いています。ビジュアルも好みすぎて、家でずっと観ていたいタイプの好きさでした。

 

次点 聖なる鹿殺し

ヨルゴス・ランティモス監督の不穏さの虜です。あんなに最後まで緊張して観た映画も珍しく、どっと疲れたことを覚えています。全然もう一度観たくはならないタイプの好きさでこちらを次点に。

 

ブリグズビー・ベア

ほっこり作品かと思いきや根に暗い部分があり、とても好みでした。好きなものを通じて友人ができ、周りを巻き込んで1つのモノを作り上げていく、遅れてきた素敵な青春っぷりにすごく感動しました。こちらは何度も観たいタイプ。映画を観ていない人からは「気持ち悪い」と不評ですが、グッズのトートバッグはお気に入りで愛用中です。

 

⑨ヘレディタリー/継承

これは本当にベストの中の位置に困った作品。比べるのが難しくランク外で特別賞も考えたけれどなんとか入れ込みました。ホラー、スリラー、オカルト、ヒューマンドラマ、サスペンス等々いろいろな要素があって、全てが恐ろしくて辛い方向に。様々な演出も面白くて、最近観たホラーでは一番好き。

 

孤狼の血

キャストの渋さと悪さ!邦画でこんなに興奮したことがなかったので、ニヤニヤが止まらなかった作品。「警察じゃけぇ、何をしてもええんじゃ」は2018年一番言ってみたくなったセリフ。最高のエンターテイメントでした。

 

シェイプ・オブ・ウォーター

グロテスクにも感じる魚人を幻想的で美しい画に落とし込み、そのおとぎ話に込められた現実的で強いメッセージ。映画が表現できることの奥深さを見せつけられました。

 

ナチュラルウーマン

2018年を代表するヒロイン!胸が傷むシーンが多くて受けるダメージも大きいけれど、強く、自分らしさを貫く姿が本当に印象的。それを象徴するような力強い歌声も心に残る作品。

 

-----このあたりから順番を付けるのが本当に難しかった-----

 

⑤ア・ゴースト・ストーリー

俯瞰で眺めるようなたっぷりした時間の使い方で、自分がゴーストになったような感覚さえ味わう。愛しい人を遺して死ぬということ、愛しい人の思い出の残る場所からいなくなるということ。愛が産むゴーストの哀しさがじわじわと沁みる作品。ルーニー・マーラの悲しみを押し殺した演技が素晴らしかったです。

 

ビューティフル・デイ

観る前から「絶対好き」と確信していた作品。そして期待値を超えて、圧倒的なカタルシスをもたらしてくれました。屈強で残虐な手段も厭わない男のトラウマを抱えた少年のままの心が、傷付き壊れてしまった少女との出会いで解放されていく、その過程の葛藤を繊細に描いていました。効果音と音楽の繋がり方がすごく良かった。荒々しくてで繊細で美しくて、なんてズルい。

 

女は二度決断する

最愛の家族を失った女性の怒りも、苦しみも、悲しみも、全てが心に迫ってきて、泣き崩れた作品でした。冷静に観られないほどの感情移入をもたらしてくれたダイアン・クルーガーの熱演に脱帽。ラストの幕引きの美しさと悲しさ、堪らなく締め付けられました。

 

運命は踊る

奇妙な巡り合わせで生まれる悲劇的な物語。大抵は現実離れして「嘘くさい」と感じてしまうところを、「運命」と呼ぶのが相応しいところまで昇華している見事な脚本。そして演出の緩急が素晴らしい!説明するのではなく画で観せる、まさに映画な1本。

 

ウインド・リバー

実はこの作品を観た直後から、私の中で2018年の1位は決まっていました。鑑賞後にスッと思ったのです、「これ1位だ…」って。(笑)

『ボーダーライン』でテイラー・シェリダン脚本の物語の濃さのファンになり、初監督・脚本作品ということで楽しみにしていました。事件の真実、その土地の抱える問題、口数の決して多くない主要人物たちが心を通わせる姿。緊張感を持って作品に没入し、観ている自分を意識せずにエンドロールまで駆け抜けました。そろそろもう一度観たいところ。

 

じっくり振り返ってみました。本当に、本当に、じっくり(笑)

ランキングに入れられなかったものでも好みのものが多く、素敵な映画体験ができた1年でした。新たにドキュメンタリーを観始めたり、邦画を積極的に観たり、チャレンジもしたなあ。来年は映画遠征をしてみたいなと密かに企んでおります。

最後に見逃してしまった〜と悔やむ作品リストと、2018年ベストに入りそうで楽しみなこれから観る予定の作品を貼ってお別れ!

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2018年、ブログを読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。反応をいただけるとも思っていなかったので、声をかけていただいたりと嬉しいことだらけでした。

来年はもっとこまめに更新!(ずっと言ってそう…)

それでは皆様、良いお年をお迎えくださいませ。

きゅう