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映画だったりそうじゃなかったりします。

選んだ映画がどこかで繋がっている現象

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こんばんは、きゅうです。
今日はおうち映画の選び方と、よくある偶然の話でも。映画好きあるあるなのかはわかりませんが個人的にはちょっとにやけちゃうあるあるなので、最近の鑑賞映画を振り返りつつ書いてみます。

 

先週からのおうち鑑賞映画は
『カフェ・ソサエティ
『アナと世界の終わり』
『アロイス』
ラースと、その彼女
ラ・ラ・ランド
の5本。全部ア段から始まるなあとかそんなことはどうでもよくて、この一見脈絡のない映画たちが、わたしの中では繋がっていますよ、というお話です。

 

まずウディ・アレン監督の『カフェ・ソサエティ』。ロマンチックなラブストーリーのイメージで、それはわたしが観たら好きなのに積極的には観たい!!とならないジャンル。わたしの中では優先順位が低いので、キャスト次第で観るかどうか決まってきます。この作品に関しても、お目当ては完全にクリステン・スチュワート。密かに憧れていましたが(実はトワイライトシリーズも全部観ていた)(例の咥えタバコのオフショットらしからぬオフショットが定期的にロック画面になる)(『パニック・ルーム』は意識せずに観たのでいつかちゃんとクリステンと思いながら観たい)(プライベートでよく着ているショート丈トップス+デニムを真似したい)(自分で思っていたよりめちゃめちゃ憧れてるじゃん…)先日の『チャーリーズ・エンジェル』で骨抜きにされ、出演作いろいろ観ていこう、と思ってのチョイスでした。
クリステンのクールな顔立ちと、ジェシー・アイゼンバーグのちょっと頼りなげな雰囲気がすごくバランスが良かった上に、切なくてロマンチックなストーリーも好みでした。そしてフォロイーさんから似た系統の作品として『ラ・ラ・ランド』が挙がって、ついに「観てみたいな」という気持ちに。

 

ここで違う角度からの映画セレクト。ストーリーから作る香りのETAT LIBRE D’ ORANGEからLA FIN DU MONDE「世界の終わり」にどハマり。名前だけ聞いてどんな恐ろしいストーリーかと思ったけれど、私たちが「世界の終わり」を目にするのは映画館である、という、もう映画と香水好きにはたまらない文面が。映画館らしいスパイスの効いたポップコーン、穏やかな現実の世界を表すようなオリエンタルな甘さ、スクリーンの中の争いを示すような火薬が現れる、魅惑の香りでした。「世界の終わり」を娯楽として消費していることになんとも言えない気持ちになりつつ、それっぽい作品が観たくなり、マイリストから選んだのが『アナと世界の終わり』。捻りはないけれど我ながらナイスチョイスで、いかにもLA FIN DU MONDEな映画でした。香りと映画に酔いしれて、幸福度の高い夜でした。
思い返せばどこかでゾンビ版『ラ・ラ・ランド』と言われていたような、と、ここでも少しつながりを見つけたりして。

 

『アロイス』を観たのは本当に偶然。あらすじをざっと読んでなんだか気になりリストに入れていたのですが、どんよりした空気で短めの作品が観たくて、サムネイルと90分という時間でチョイス。結果、大満足。じめっと湿度がありながら美しい自然と、2人の感覚が繋がる映画らしい描写。好きだなあと思いつつFilmarksで鑑賞済みに登録し、ざっと見たレビューの中に『ラースと、その彼女』の文字を見つけました。そうか、こっちはちょっと明るさのある不思議な恋愛なんだな、と、急に観てみたくなって。

 

そうしてたどり着いた『ラースと、その彼女』は、全く想像もしていなかったけれど、とても素敵なヒューマンドラマでした。びっくりするほど温かくて繊細で、ダッチワイフに恋したモテない男性の変わり種ラブストーリーではありませんでした。何度かタイトルは目にしていたけれど感想をちゃんと読むほどは気にしていなかった作品が、予想を遥かに上回る満足度でホクホク。
この優しい映画にはライアン・ゴズリングの繊細な演技(これまた個人的には意外でした)が必要不可欠だったな、すごいな、と思い、ここでついに気付きました。これ、『ラ・ラ・ランド』を観るための伏線なのでは。

 

そんなこんなで伏線を回収するべく、ついに、『ラ・ラ・ランド』を初鑑賞。あれだけ流行っていたけれど、やっぱりラブストーリーは優先順位が低いし、人気が出れば出るほど観たい気持ちが薄れる天邪鬼なので、今後も観ないかもしれないと思っていた作品。ミュージカルだしロマンチックみたいだし、ハッピーに終わりそうにないし、洋画好きだけじゃなくみんなが観ているのは「流行ってるから流行る」現象じゃん、と本当に斜に構えていたザ・嫌な奴のわたしです。心が汚れている…。
結果的には当時ではなく、観たいときに観て良かったです。オススメしていただいても自分でそれを選ぶ日まで全然観ないという、すごく自分勝手な選び方をしているわたしですが、なんだかそれがすごく大事なことに思えたのでした。簡単に言えば「その日の気分で」なので、取り立てて何か言うほど、こんなふうに長々ブログを書くほどのことではないかもしれないけれど。適当に選んだつもりでもその作品を選んだことに意味があって、無意識のうちにいろんなことを考えたり、刷り込まれていたりするのだろうな、と。

 

この選んだ映画がどこかで繋がっている現象、みんなにあるあるなのか聞いてみたいけれど、経緯を説明すると長すぎて飽きられてしまいそうなので、勝手に一人で語ってみました。あーつかれた。満足したので終わります。
ではまた。